To everybody of a member.
会員の皆様へ 2024
令和6年度外来生物防除事業実施報告 / 事務局
「令和6年度外来生物防除事業」の実施結果についてご報告いたします。作業は福島市土湯温泉町の鷲倉地内から野地地内(磐梯朝日国立公園特別地域第2種·3種地区)にて行い、8月20日から10月17日にかけて、計15回、延べ22名の参加者(作業時間=72時間)が携わりました。また、防除方法については、基本には掘り取りを中心に実施しましたが、関係機関との調整により、国有林内の4箇所及び道路法面については、傾斜地等で崩壊の恐れがある箇所に対して除草剤塗布による枯死誘導を行いました。しかしながら、今季は昨年以上に生育速度が速く開花時期が予想より早まったため、昨年同様に種子の飛散を防止するための摘花作業が必要となりました。このため、防除対象箇所の全てを実施することができなかったことが課題でした。今後は、作業開始時期をさらに前倒しすることを検討し、本事業の次年度以降の継続有無に係わらず、、根絶を目標に取り組んでまいります。なお、猛暑の中、作業にご協力いただきました皆様には、改めて深く感謝申し上げます。
第43回東北自然保護の集い·山形集会参加報告
11月2日と3日の二日間にわたり、東北六県の自然保護団体による「第43回東北自然保護の集い·山形集会」が、名峰鳥海山山麓の山形県遊佐町「しらい自然館」にて開催されました。参加者は21団体70名余りで、新型コロナウイルス感染症の分類見直し後の不安も払拭されたことから、5年ぶりに以前の規模に戻りました。また、今年のテーマは昨年の福島集会に引き続き、再生可能エネルギ一開発の課題、加えて今年度、指定管理鳥獣に見直されたクマ(ツキノワグマ)などの大型野生鳥獣との共存も取り上げられ、公益財団法人日本自然保護協会の若松保護室長による記念講演「風力発電の現状と問題点」や、「岩手県内における野生鳥獣の生息状況と被害対策活動の報告」に基づき、各県における課題や活動状況を共有し、今後の連携や協カについて討議を行いました。福島県からは筆者を含む5名が参加し、会津東山地区の風力発電開発に関する現状報告を行いました。また、2日目には以下、1大規模再生可能エネルギー開発に対する自然環境破壊や自然災害誘発への警鐘を鳴らすこととともに、地産地消や地域住民への早期の情報開示と合意形成プロセスの透明化を求める。2里山の保全対策の強化と野生動物との共存を図る。3インバウンド需要に対する国立公園等における新たな開発への懸念表明などを含んだ大会アピールが採択され、閉会となりました。なお、山形·福島県境の「栗子山風カ発電」開発および山形県北部の尾花沢市他三町にまたがる「熊ノ森山風力発電」開発の中止が報告されました。これらの運動を担った自然保護団体には敬意を表しつつ、いずれのケースも地元首長の中止要請など慎重な姿勢が奏功したものです。福島県では、目標とされた県内消費電力の再エネ比率100%を達成した今、今後の開発計画に対する検証と見直しが求められます。
◆他団体主催各種行事のご案内◆
【猪苗代湖のラムサール条約登録を目指す」講演会】
・日時:2024年10月19日(土) 午後1時30分~
・会場:猪苗代町体験交流館「学びいな」大ホール
・主催:福島県日本野鳥の会連携団体連合会・特定非営利活動法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議
・内容:講演1 呉地 正行(日本雁を保護する会会長)
・講演2 中村玄正(輝く猪苗代湖をつくる県民会議名誉顧問)
・講演3 黒沢高秀(福島大学共生システム理工学類教授)
・問合せ申込み先:郡山市野鳥の森学習館 〒963-8862 郡山市菜根四丁目18-6
・TEL・FAX024-934-2180 E-mail kakkou-3@ht-net21.ne.jp
【第43回東北自然保護の集い・山形集会】
・日時:2024年11月2日(土)午後1時~11月3日(日)午前11時
・会場:山形県遊佐町白井新田字見晴野21番地「しらい自然館」
・日程:開会=午後1時
・記念講演=(公財)日本自然保護協会 保護教育部 若松伸彦室長
・特別報告=岩手大学ツキノワグマ研究会・花巻の原生林に守られる市民の会 望月達也
・現地報告=山形県=鳥海山沖の風力発電計画・栗子風力発電計画について
・青森県・岩手県・宮城県・福島県・秋田県(当日発表)
・現地観察会=11月3日午後12時30分~3時(牛渡川、丸池様、釜磯湧水)
・主催:東北自然保護団体連絡会議・「第43回東北自然保護の集い」山形集会実行委員会
・参加費:集会=¥500 ・ 集会+交流会=¥6,000 ・ 集会+交流会+宿泊=¥10,000
・参加定員:50名(各県8名程度)
・参加申込み:10月15日まで事務局へ申し込む。(なお、参加費は同日まで下記郵便振替口座入金)
・振替口座:ゆうちょ銀行 02450-0-5885 名義:出羽三山の自然を守る会
※ 参加希望の場合は事務局で一括申込みいたしますので、10月10日まで事務局へご連絡くさい。
<2024年度総会報告>
郡山市熱海町(ほっと熱海会議室)にて2024年度総会が開催され2023年度事業、会計報告の承認をいただくとともに、2024年度事業、予算案につきましては、郵便料金の値上げが予定される中、現在の年会費を維持するため、会報をモノクロ印刷に変更するなどの費用節減策を講じることに加え、作成担当者等(編集・印刷、郵送手続き)への支給額をそれぞれ五千円から一万円に増額するため「規約第9条2項」改正の動議が提案され、審議の結果、改正を行うことなどが承認されました。また、10周年記念事業開催(2027年)に向けた企画準備も前年に引き続き取組んでいくこととなりました。尚、詳細は会報にてご報告致します。
(記 事務局 4月20日(土))
<行事案内とお願い>
●参加方法;特に記載がない場合は参加申し込み不要です。直接集合場所にお集まりください。
●参加費;特に記載がない場合は、会員無料、非会員200円、中学生以下無料(保護者同伴)。
●荒天時;荒天時は中止になります。
●問い合わせ先;記載がない場合は下記へお問い合わせください。 ☎090-9422-9357(企画担当;横田)
※その他;あれば8倍程度の双眼鏡をご持参下さい。
◆当会の観察会は自然公園や里山等を中心により危険の少ない場所に加え、細心の注意を払い開 催しており、参加費は原則無料ですが、参加者の高齢化が進む中、過日開催されました総会におい て、万が一に備え、保険加入の必要性が議論されました。しかし、対象保険となるレクレーション保険 加入には事前申込みが必要な上、徴収方法や参加者把握に加え、新たな負担の発生等、課題も多 いことから従来通りの方針を継続させていただくこととなりました。 なお、会員の皆様を始め一般参加者には、参加時の健康チェックを徹底いただきますとともに、保険 等の加入につきましては各自でご判断いただきますようお願いいたします。
事務局 高橋淳一
〒960-2155 福島県福島市上名倉字粕内31 ●080-3320-1804
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