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Activity report Ⅰ

活動報告 2017

この活動報告は会員の皆様に配布する会報より転載しております。

​尚、詳細な情報をお求めの方、興味のある方は会員登録をお勧め致します。

4月22日(土)

​春の里山みちくさ散歩​ / 会津美里町

​ 2017年4月22日、会津美里町冑(かぶと)地区で観察会が行われました。町の中心部から博士峠に向かう国道沿いにあるこの地区は、実は私達夫婦(と猫9匹)がお世話になっています。家と家の間や田んぼのあぜ道に沿ってスプリングエフェメラルが咲き乱れるこの季節オススメのこの場所は、今回で4回目の開催です。

 

 今回は里山の整備を長年続けている近所のKさんに特別講師になっていただき、昔との風景の違いや自然との関わりについてお話を聞く事ができました。他に「やえはくさんしゃくなげ」ですばらしい連載をして下さった南会津の山本さんと奥様、ネットワーク副会長の山口さん、友人の独身美人Tちゃん、会津生物同好会のHさんという豪華メンバー、そして私と夫の計8名でした。

 曇り空だったため、アズマイチゲ(この辺ではアメフリバナと呼ばれている)は少し閉じ気味でしたが、カタクリ、キバナノアマナ、ショウジョウバカマ、スミレ、ハコベ、オオイヌノフグリ、ヤマエンゴサク、ミズバショウ、ワサビ、ネコノメソウ、チョウジザクラなどが咲きそろい、また、オオルリが何羽も出迎えてくれ、美しい姿を見ることができました。

 ここの集落は家と道の境目がよくわからず、「昔はここが道だったんだ」なんて玄関の前を通りながらKさんが教えてくれます。その脇にカタクリの群生があります。またオニヤンマは今よりずっと多くて、子供の頃捕まえる時に歌った歌をKさんは披露してくれました。元気な歌ではなく、どこか哀愁の漂う歌でした。上流に砂防ダムが出来る前は、川に沢山の魚やサンショウウオがいたそうです。自然のままのこの川は今も美しく、昔訪れた奥入瀬川を思い出します。

 しかし棚田だったところは耕作放棄地となり、畑をやめて杉を植えた所は手入れされず荒れています。子どもは極端に少なく、高齢者が必死にこの里山を守っています。あと10年たったらここはどうなっているだろうと思うと、複雑な気持ちになります。

何はともあれ、参加者の皆様がそれぞれの経験や知識を披露してくれ、昼食を食べながら話が弾んで、楽しい観察会は終了しました。この里山の宝を守るために私はこれから何をすべきなのか、皆様と一緒に考えていけたらと思います。                                                                                       (片山 玲子)

※写真は参加者よりお借りしたものと一部主催者の撮影によるものです。

4月14日~5月7日

勝賀岩(しょうがいわ)ハイキング / いわき市

  勝賀岩は知る人ぞ知る、トウゴクミツバツツジの名勝地でありますが、あまり知られておりません。そこで、多くの市民の皆さんに来ていただいて楽しんでいただけたらと思い、関係する企業にお願いし、ホームページ、ポスター、チラシ等で募集しました。


  実施日と参加人数;●4/14 11名、 ●4/16 13名、 ●4/19 2名、 

●4/23 3名、●5/1 10名、  ●5/2 7名、   ●5/7 10名   

 計56名の参加者があり好評でした。秋にも予定。


   貴重な植物も見つかりましたので、企業側と話し合い、案内なしでの入

山は出来ないようにしました。


 ◆野草;イカリソウ、チゴユリ、ショウジョウバカマ、キンポウゲ、

オオジシバリ、ツボスミレ、タチツボスミレ、イワウチワの群落、ダイモンジソウ、イワタバコ


 ◆樹木;トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、アケビ、イヌザクラ、ウワミズザクラ、
ヤマザクラ、カスミザクラ、ヤブデマリなど。他にツツジの仲間でアブラツツジ、バイカツツジ、コメツツジ、ホツツジ、ウスノキ、ナツハゼなど。

 ツツジ科の植物の学習にはもってこいの場所です。


◆野鳥;ウグイス、メジロ、ヤブサメ、センダイムシクイ、イカル、キビタキ、オオルリ、カケス、アオゲラ、アカゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマドリ、アオサギ


◆その他;ルリタテハ、カラスアゲハ、トウキョウサンショウウオの卵塊多数

                                                 (草野 秀雄)

 

5月1日(月)

けやきの森観察会 /郡山市熱海町 

  福島自然観察ネットワーク設立総会終了後、ミニ観察会をとの提案に、多くの賛同、早速車に分乗し、「けやきの森」へ、駐車場脇の足湯を横目に観察路へ入れば、ニリンソウやキクザキイチゲが迎えてくれた。

  周囲にはキンポウゲ科のトリカブトが葉を茂らせている。相似形の葉を眺めては、美味しそうなどと冗談が飛び交う。付近ではセキレイの鳴声が響き、新緑を迎えた森の空気は清々しい。程なく、ヤマエンゴサクが視界に入る。小さな青紫色の花に派手さはないが雪国に春を告げる代表でもある。

  早春に可憐な姿を見せてくれたカタクリはオオタチツボスミレやユリワサビに主役の座を譲り、地面に張り付くように葉だけを残している。ふと、見慣れない白色に僅かに赤みを帯びた花を見つける。蔓性のランナーを伸ばしている様子は特徴的であるが、参加者のほとんどが分からない。

 

  そんな中、「ツルカノコソウ」と教えられる。数人であれば分からないで終わってしまうことも、大勢であるが故の新たな発見や知識の習得、観察会ならではと改めて実感する。小沢に架かる橋の付近まで進めば、先行する参加者が足元のネコノメソウを見つけ、花の形状や種子の特徴で盛り上がっていた。

 

  頭上にはクマシデ、イヌシデ、アカシデと同種の樹木が春の陽光を奪い合うように葉を広げている。遠く森の奥からはシジュウカラやヤマガラの声が微かに聞こえている。道が登り坂に掛かる頃には、終了予定時刻は既に過ぎていた。名残惜しさを感じながらも往路を戻れば、入口付近の小川沿いにウラシマソウを発見、サトイモ科の特徴である仏炎苞の中心部から伸びる付属体はまさに和名の由来となった、浦島太郎の釣り糸のようであり、受粉の媒介者へのレッドカーペットであるようにさえ思える。

 

  観察会終了後、短時間ではあったが、参加者全員には充実感と希望が満ちていた。そして、新たな活動へのレッドカーペットが敷かれていることを願い信じ、家路についた。

(高橋 淳一)

                                    

 

5月27日(土)

天鏡閣周辺での野生動物をテーマにした

自然観察指導研修会(猪苗代町)

*場所;(猪苗代町大字翁沢字御殿山)

*参加者;6名(五十嵐久美子、佐藤友幸、佐藤教彦、宍戸弘道、古川文子、横田清美)

*内容;熊が蜜蜂の巣を壊して食べた跡、営巣中のノスリ、ニホンカワトンボ、キンランやレンゲツツジの花などを観察。小中学校からの講師依頼に備え、観察素材を探して指導方法を考究した。

(写真右)研修の様子、(中)畑で見つけたツキノワグマの足跡、(左)巣にいたノスリ

                                                                                                                  報告 / 横田清美

6月8日(木)

白河関跡での山野草観察会(白河市)

*参加人数;12名(会員2名、非会員10名) ※案内人;横田清美、佐藤友幸

*内容;セグロセキレイの巣、キンラン・カザグルマ・マルバダケブキなどの花を観察。参加者同士でよく語らい、みんなで発見の喜びを共有し、とても和やかな観察会となりました。 

​                                       報告 横田清美

6月10日(土)

猪苗代湖畔の森での自然散策会(猪苗代町)

*主催;天鏡閣、 共催;福島自然観察ネットワーク

*参加人数;29名(会員5名、非会員24名) ※案内人;宍戸弘道、横田清美
*観察したもの;花…キンラン・エビネ、ヒメシャガ、シャガ、カンボク、マムシグサ、フタリシズカなど。鳥…キビタキ、ノスリ、ホオジロ、カワラヒワ、カワウの集団営巣など。

​                                   報告 横田清美

7月22日(土)

観音沼森林公園(下郷町)

7月29日に予定していた観音沼森林公園での観察会(テーマは水生植物とトンボ)は、雨のため中止とさせていただきました。7月22日に下見を行いましたので、その時観察した生物をご報告します。観音沼の周囲は1.2km、標高895mで、沼には浮島があります。

 

日時;2017年7月22日 午前9時~午前11時20分    天候;晴れ

参加者;山本恭士、掃部康宏・千鶴・夏央・真那

 

水生植物の花;タヌキモ、ジュンサイ、ヒツジグサ(蕾)、ミツガシワ

 

その他の植物の花;マルバモウセンゴケ(浮島に生育)、ホタルブクロ、オカトラノオ、

ウツボグサ、トリアシショウマ、ウメガサソウ、ギンリョウソウ、イチヤクソウ、ノリウツギ

実;エンレイソウ、ヒメウスノキ

 

トンボ類;アキアカネ、クロイトトンボ、ハラビロトンボ、オゼイトトンボ、

ハッチョウトンボ、キイトトンボ

その他の動物;トラマルハナバチ、オオマルハナバチ、キマワリ、ヤマナメクジ、トノサマガエル、ツチガエル、フタスジハナカミキリ、サクラコガネ、ホオジロ(鳴き声)、カイツブリ(鳴き声)

 

気になったこと;浮島にシカと思われる踏み跡があった。

沼周辺の水路に赤い金魚が生息。

 

(報告 掃部 康宏・千鶴、山本 恭士)

10月14日(土)

きぼっこの森観察会(福島市)

*場所;福島市土湯の「きぼっこの森」

*参加者;6名

*内容;ムラサキシキブ、クサギ、クコなどの実、ヤマウルシの紅葉、コガタスズメバチの

巣などを観察しました。木の実や紅葉がきれいでした。

​                                  報告 横田清美

11月3日(金)

翠ヶ丘公園での観察会(須賀川市)

場所;須賀川市の翠ヶ丘公園

参加者;8名

内容;カエデやツタウルシの紅葉がきれいでした。キジバトやヤマガラやコゲラなどの野鳥を観察したり、ヌルデの虫こぶを割って中にいるアブラムシを観察したりしました。小学生のK君も参加してくれ、カナヘビやバッタなどをたくさん見つけて喜んでくれました。

​                                   報告 横田清美

12月10日(日)

  ~11日(月)

情報交換 & 交流会(郡山市)

・場所;郡山市磐梯熱海 ・参加者;12名

【情報交換&交流会(12月10日~11日)に参加して】会津若松市 栗城英雄

                             

昨年10月に片山夫妻のご紹介で入会、今回初参加した栗城です。

磐梯熱海での自然大好き人間たちの情報交換と交流会はどの様にするのか、大変興味深く出席したところ、初めに横田会長の「このように豪華な場所での開催は最後になるかもしれませんが(?) 役員の主だった皆さんもお集まりですので、今後の方向性や会報の内容、観察会のやり方などを改めて話し合いたいです」という挨拶があり、次いで片山氏と山口氏の映像による野生動植物の紹介があったが、それが対象生物本体と別の角度からのコメントがあり、「なるほど」と面白かった。

続いて高橋事務局長から環境省・日本自然保護協会里地1000モニタリング調査申請予定の提案があったが、私もかつて会津・青木山の植物とチョウのモニ1000調査を5年間、会津生物同好会、会津高校生物部OBとの協働で行ったことがあり、又それに関われるのかと思うと嬉しくなった。

最後に横田会長より会の改名提案があり、その理由を踏まえ各人から具体的な新会名案が沢山出された。新参者の私もネットワークに惹かれているので「自然観察・ふくしまネット」を提案、話し合いがなされ、さらに他の会員とも確認される事となったが、この会は「みんな」をとても大事にしているんだなぁ、と関心した次第である。

その後の懇親会は温かい料理が順々に運ばれ、ズラリと並んだ持ち寄りの銘酒をみんなで楽しみ、引き続きに次回でも生物はもとより、政治談議に花が咲いた。

翌日のオプション、自然観察会では風は冷たいが晴天の下「けやきの森」に向かい、道に沿って数箇所にある案内板の鳥のイラストの評価はまさにこの会ならではの声が聞かれて大変面白かった。今の時期、花は無いし・・・と思ったが、残果(?)からヤマハタザオ、ウバユリ、ヤマジホトトギス、セリバオウレン等を観察、常緑のシダ植物ではジュウモンジシダ、クジャクシダ、フユノハナワラビ、コタニワタリ等が見られた。特に今日の目玉、アリの冬虫夏草を発見、会津にもこの種の研究会があり、セミ等のものを見たことはあるが、こんなに小さなアリのそれは初めて、さすが、と大いに感心した。

今回、初参加、顔見知りの方もおられたが、今後私の属する会津生物同好会との協働も行えればいいなぁ、と期待の持てる二日間であった。これから宜しくお願い申し上げます。

12月23日(土)

童里夢公園での野鳥観察会(西白河郡中島村)

・場所;童里夢公園(西白河郡中島村)

・参加者;17名(近隣に住んでいる方が多く集まって下さいました。)

 観察できた鳥;ハシビロガモ、シメ、ジョウビタキ、アオサギ、オオハクチョウ、ベニマシコ、ホシハジロなど。

 その他;5名の方が入会して下さり、その手続きで忙しかったのでカメラを車の中に置き忘れてしまい、観察会の様子を写真に撮れませんでした。写真は当日撮ったものではありませんが、この日見ることができた鳥です。

                                   報告 横田清美

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