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Field Note

フィールド・ノート NO.Ⅱ

Category 環境問題

エコロジー

その本当の意味

昨今、あちらこちらで日常的に使われるようになった「エコ」という言葉ですが。

どうもその使われ方が本来の意味とは違うのではないか ? 

本来の意味が分かって使っているのかな ?

というような事象や場面が多々見受けられます。

 

そこでもう一度、この「エコ」について考えてみたいと思います。

尚、ここで登場する「エコ」とは、経済を意味する「エコノミー」の略語ではなく、一般に「環境に優しい」といった表現で使われる「エコロジー」の略語としての「エコ」です。

 

さて先ず、語源から紐解きますと「エコロジー(ecology)」とは本来、「生態学」の意味です。

 

「生態学」とは、生物と環境の間の相互作用を扱う学問分野のことで、ヒト、人類も含めたこの地球上(或いは宇宙)に存在する、様々な生物は、それらを取り囲む環境に影響を与え、環境もまた生物に影響を与えるという視点に立った学問です。

その生態学研究の主要な関心は「生物個体の分布や数に、そしてこれらがいかに環境に影響されるか」にあります。

 

このように生物学の一分野としての生態学のことを指す言葉を語源とする「エコロジー」ですが、現在、広義には生態学的な知見を反映しようとする文化的・社会的・経済的な思想や活動の一部または全部を指す言葉として定義され使われています。

 

つまり・・・

ヒトが「エコロジー」を基本にした社会活動を行なうのであれば、経済活動を初めとする様々な場面に於いて、自分(人間)の都合や利益ばかりを優先しないで、この地球上に生きる(ヒトも含めた)様々な生命体や、それらの存在を含めた環境にどのような影響を及ぼすかということに配慮をし、考え、十分な調査検証をし、行動をしなければならないという事なのです。

 

3.11後、福島では復興の御旗の元、その「エコ」を謳った再生可能エネルギー事業の推進が盛んですが、それらが本当の意味で「エコ」なのかどうか、或いはそのほか巷に溢れる「エコ」を冠した商品や行為が本当に「エコ」なのかどうか、その検証の必要性を切に感じます。

 

 

*ご参考まで

知っておきたい、オール電化のデメリット情報 http://ecoliving-demerit.com/4-1.html

巷に溢れるエコマークだけど…

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