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Field Note

フィールド・ノート  NO.Ⅶ

Category 野鳥 / 猛禽類

キツツキは

森のお医者さん ?

 

キツツキが棲む森には、あちらこちらに穴が掘られている樹木を観察する事が出来ますが、キツツキが穴を掘るのには勿論、目的があります。

 

子育ての巣にするため、エサとなる虫を獲るため、或いは夜のねぐらにするため…等々なのですが、その穴だらけの木のあり様を見ると「キツツキは自然を壊しているのでは ? 」と思う人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。

 

実はキツツキ、弱っている木や枯れそうな木をちゃんと選んで穴を掘っているのです。

 

弱っている木や枯れそうな木は幹に虫などが巣食っていることが多いのですが、キツツキにとってその木はレストランのようなものなのです。

 

キツツキはレストランに穴を掘り、その樹木が弱る原因となっている虫 (アリや甲虫の幼虫)をつまみ出して食べます。

という事は、樹木にとっての害虫を駆除する役割を果たしていると云うわけです。

 

こうしてキツツキに害虫を駆除してもらった樹木は数年もたつと自力でキツツキの開けた穴をふさいで、また元気に成長を続ける事が出来るのです。
 

このような働きからキツツキは「森のお医者さん」或いは「森の番人」といわれています。

 

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