Natural investigation Report Ⅱ
自然しらべ
自然観察の会ふくしまが行っている「自然しらべ」をご紹介します。
調査にはどなたでも参加頂けます。興味のある方はご連絡ください。
「福島県の外来種について」の詳細情報はこちら⇒ サブ・画面
「福島県のイノシシ食害問題」詳細は⇒ サブ・画面
「オオハンゴンソウの危険性と駆除方法の研究報告」詳細は⇒ サブ・画面
「福島県の危険な外来生物」詳細は⇒ サブ・画面
自然しらべ 2018
4月28日(土)
「モニタリング1000 里地調査」報告とスケジュール(猪苗代町)
モニタリング1000里地調査(猪苗代町翁沢:湖畔の森周辺)4月28日から開始いたしました。調査対象はアカガエル(ヤマアカガエル)の卵塊数調査ということで、前週に下見と地権者あいさつを行い、ようやく開始することとなりました。しかし、3月の異常高温の影響か、5名の方々のご協力をいただき3時間ほどの調査でしたが、既にオタマジャクシになってしまった卵塊がほとんどで、これまで確認できたのは、下見の際の1個のみ、今後の期待は水田に水が張られる5月10日以降かと思われます。他方、自然の水路や森に囲まれた「ザ里山」ならではの発見も多く、近年少なくなったエゾタンポポやエゾエンゴサク、スミレなどの草花、森から響きわたるオオルリ、キビタキ、クロツグミの囀り、頭上ではノスリが旋回していました。また、水路には多くのカワニナやドジョウが見られ、極めつけはトウホクサンショウウオの卵塊です。目的のアカガエルではありませんが、改めて自然の豊かさを実感いたしました。本調査、今後5年の継続調査となりますので、多くの皆様のご参加、ご協力をお待ちしております。なお、今年の調査予定は以下の通りとなりますので、よろしくお願いいたします。 (報告 高橋 淳一)
1.5月20日(日)9時~12時(アカガエル調査)
集合場所:猪苗代町翁沢 天鏡閣駐車場(南側)9時
準備服装:長靴、長袖・長ズボン、筆記用具、双眼鏡
*小雨決行
2.5月26日(土)13時~16時(アカガエル調査)
集合場所:猪苗代町翁沢 天鏡閣駐車場(南側)13時
*小雨決行
3.6月24日(日)9時~12時(カヤネズミ調査)
*雨天時は6月25日(月)へ順延
集合場所:猪苗代町翁沢 天鏡閣駐車場(南側)9時
4.10月28日(日)9時~12時(カヤネズミ調査)
*雨天時は11月29日(月)へ順延
※調査用紙、資料等は事務局にて準備します。また、ご参加の場合はメール等にてご連絡お願
いいたします。
*下のギャラリー、小さな写真をクリックすると拡大されます
自然しらべ
福島県内のウグイス初鳴き調べ2018
(報告 / 五十嵐 悟 )
フェイスブックを活用して、福島県内のウグイスの初鳴き情報を集めてみました。
ウグイスは「ホーホケキョ」とさえずり、春先にさえずるので、春告鳥とも呼ばれます。
また、ハワイ諸島には外来種としてウグイスが生息していることが知られています。
多くの方に認識されやすいウグイスの鳴き声をテーマにして調査した結果を報告します。
結果
今回、中通り地方と会津地方から合計7件の情報が集まりました。結果は表1の通りです。また、同じデータを福島県の地図上に表記したものが図1です。
■まとめ
ウグイスのさえずりはソメイヨシノの桜前線(福島県内をM字のように進む)のようにはなりませんでした。
毎年の初鳴きのデータとしては、福島地方気象台の発表している生物季節観測があります。それによると、福島市では30年間の平均では3月10日、今年の初鳴きは3月16日と平均より6日遅いとのことでした(小鳥の森ではそれよりも早く記録していましたが)。ちなみにソメイヨシノの開花は、平均4月9日で、今年は3月29日と11日も早い結果となりました。
さて、ウグイスが飼育することが認められていた時代には、ウグイスを早い時期にさえずりさせる方法が知られていました。それは、すり身の混合加減と日照時間を操作することだそうです。
つまり、日照時間は福島県内であればほぼ同じですので、餌となる昆虫などが動き出す時期によってさえずりの時期がずれるのではないかと思われます。そのため、比較的雪の少ない中通りが2月下旬から3月上旬にかけてさえずりが始まり、雪の多い会津地方では雪の消え始める4月上旬から中旬頃にさえずりが始まるのではないでしょうか。
今回は残念ながら浜通り地方からの情報がなかったのですが、浜通り地方の初鳴きは中通りと同じ頃なのか、それともより早いのか気になるところです。来年度も同じような調査が福島県内で実施することができれば、色々と楽しい結果が出るのではないかと思います。
ウグイスは一年中国内にいる留鳥
体長:14~15.5cm
8月11日(土)
土湯峠湿原でのイノシシ被害の確認(福島市土湯温泉町)
7月17日、土湯峠湿原のミズバショウがイノシシの食害に遭っていたことを確認しました。イノシシは湿原の土を掘り起こしてミズバショウの根の部分を食べ、約半数が失われました。モウセンゴケやワタスゲなどの植物も同時に被害に遭っています。
8月11日には『きぼっこの森』(福島市松川町)の湿地でもイノシシによるミズバショウの食害跡が多数見つかりました(右の写真)。このままだと『きぼっこの森』のミズバショウは1~2年で無くなると思います。
仁田沼(福島市土湯)でもミズバショウが食害され、壊滅状態に近いそうです。今後さらに被害が拡大すると思われますのでご注意ください。
10月28日(日)
モニタリング1000里地調査 カヤネズミの巣探し(猪苗代町)
残念ながらカヤネズミの巣は見つかりませんでしたが、ベニマシコやカシラダカに今シーズン初めて出会えました! (五十嵐 悟)
自然しらべ 2019
自然観察の会ふくしまが行っている「自然しらべ」をご紹介します。
調査にはどなたでも参加頂けます。興味のある方はご連絡ください。
3月17日(日)
モニタリング1000里地調査 ヤマアカガエルの巣探し(猪苗代町)
今年も1000里地モニタリング開始しました。暖冬と言われましたが、天鏡閣周辺はまだ雪原が残っています。そして、お目当てヤマアカガエルの卵塊は4箇所で12個を確認しました。雪原を跳ねながら、水たまりを見つけ産卵する様子を想像すると感動ものです。(高橋)
※ 尚、この後、3月24日(日)、4月7日(日)、4月21日(日)にも同調査を行いました。
自然しらべ 2020
モニタリング1000里地調査
【ヤマアカガエルの巣探し(猪苗代町)】
【カヤネズミ調査(猪苗代町カヤ原内の巣調査)】
今年も以下の日程で1000里地モニタリング「ヤマアカガエルの巣探し」を
◆3月14日(土)、3月21日(土)
以下日程で「カヤネズミ調査」を行いました。
◆10月26日(月)
自然しらべ 2021
3月14日(日)
1000里地モニタリング調査(アカガエル調査 / 猪苗代町天鏡閣周辺)
3月14日に天鏡閣周辺のカエルの産卵のモニタリング1000調査に参加してきました。
冬へ逆戻りと思うような寒さでしたが、春は近づいているようで、ヤマアカガエルの卵塊を7個確認する事ができました。
昨年と比べ雪が多く、今年はゆっくり目なのかもしれません。
その他にカワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、ベニマシコ、アカゲラ、コゲラ、カケス、トビ、ハシブトガラスやムササビやノウサギのフンなどを確認する事ができました。
モニタリング1000里地調査は地味な活動ですが、継続して同じ所を見ていく事で色々な事に気づく事のできる調査です。
日本自然保護協会が事務局として、全国の調査地から集まったデータを分析しています。
興味のある方はぜひご参加ください。
カエル調査は3月28日と4月4日になっています。
4月4日(日)
1000里地モニタリング調査(アカガエル調査 / 猪苗代町天鏡閣周辺)
猪苗代町湖畔の森(天鏡閣)周辺にて今期3回目の里地モニタリング(ヤマアカガエル卵塊数調査)を行い、新たに15個の卵塊(累計135個)を確認しました。今期は3月の記録的高温と晴天の影響か、産卵に適した水溜まりが少なく、昨年を大きく下回りそうな状況です。他方、暖かな陽気からかフキノトウは豊作、雄花、雌花がそれぞれコロニー状に群落を作ったり、雌雄仲良く並んだりと興味深い光景を観察することが出来ました。また、キクザキイチゲやミズバショウ(植栽?)も可憐な姿を見せてくれました。