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資料室

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自然界の生き物や環境と暮らしに関わる色々な情報をご案内します
生物多様性のお話し

生物多様性って何 ?

 

森の中を歩いていると、実に様々な生き物に出会えます。

更に、その出会った生き物をじっくりと観察していると、生き物同士が、一般的に言われる「弱肉強食の世界。食うか食われるか」といった単純な関係だけでなく、助け合ったり、利用をすると見せかけて結果的に互いを生かしあったり…と実に複雑な関係を、それぞれの個性を生かし合いながら直接的、或いは間接的に築き、そしてバランスを保ちながら、それぞれのいのちをつなぎ、循環しながら、森という生活の場所…というよりも「森」という一つの”いきもの”を皆で育て、森に生きるすべてのいのちが明日を生きるための環境を守っている…ということに気付かされます。

 

”生物多様性”とは、このことを示す言葉です。

​分かりやすい動画がありますのでご紹介します。                                 
 

地球生きもの委員会 製作/監修 生物多様性 前編

生物多様性が失われてしまうと…

国連が行ったミレニアム生態系評価によりますと、化石記録から計算した過去の絶滅スピードは、100年間で1万種あたり0.1~1種。しかし、ここ100年では1万種あたり約100種ものいきものが絶滅し、記録されていないいきものを含めると、過去の平均に比べて絶滅の速度が1,000倍以上に上昇しているとされています。

20世紀以降の地球は、過去のどの時代よりも急速にいきものの絶滅が進み、多様性が失われています。

その大きな要因は、さまざまな環境問題の深刻化と多様化によるものですが、国連は2019年の報告書のなかで、過去50年の間に生物多様性と生態系の変動をもたらした主な要因として「陸と海の利用の変化」「生物の直接的な搾取」「気候変動」「汚染」「外来種の侵入」の5つをあげています。

                                                                         (国連報告書が世界に「警告」:100万種の生物が絶滅の危機)

尚、日本では「開発など人間活動による危機 / 開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少。」「自然に対する働きかけの縮小による危機 / 里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下」「人間により持ち込まれたものによる危機 / 外来種などの持ち込みによる生態系のかく乱」「地球環境の変化による危機」の4つが指摘されています。

                                                                                                            (環境省「生物多様性に迫る危機」)

 

では、このまま更に生物多様性が失われてしまうとどうなるのか ?

続けてこちらの動画をご覧ください。

   ※参考 環境省HP

  地球生きもの委員会 製作/監修 生物多様性 後編

「どうなるかは、まだ科学者も解明できていない」…つまり「何が起きてもおかしくない」ということです。

でも、科学者によって既に解明されたこともあります。

次に、人間の"ある"行為が原因で、"ある"いきものが居なくなることで発生する「人間にとっての不都合な未来予想図」を一つご紹介します。 ※字幕をクリックすると日本語訳が表示されます。

​何とも深刻な予想図です。

 

しかし、マーラ・スピヴァク博士は、「希望」への具体的なアイディアも提示してくれています。

「希望」を「現実」に変えるために、私にできること、そしてあなたにできること…。

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