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​いきものの不思議

wonder

​このページでは自然界のいきものの不思議な能力や生態をご紹介します

微生物の不思議

Ⅰ  縁の下の力持ち-土壌細菌

多くの人が、森林とは「広範囲にわたって樹木が密集している場所」という認識をお持ちかと思います。

それは間違いではありませんが、樹木は、木自身だけで育ち、生きているわけではないのです。

 

生命を維持するためには先ず光合成が必要で、それには太陽の光と水と二酸化炭素が不可欠です。また、栄養を得るためには自らの枯れ葉や森に生きる様々な生命体の死骸、それを食べ分解し養分に変えてくれる土の上や土の中の生き物や菌類、細菌、バクテリアなどの存在が絶対的に必要です。

 

そのいずれもが大切な存在なのですが、今回は土の中の微生物についてのお話しです。

 

こちらをご覧ください。

微生物はすごい! (1)微生物は森を育てる (NHK サイエンスチャンネル)

星とたんぽぽ

青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

散つてすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまつて、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本童謡詩人「金子みすゞ」さんの有名な詩の一篇です。

目には見えないけれど、本当はとても大切な存在がある。彼女はそれを見ようとしていた、いやきっと見えていたのだと思います。

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2023年1月8日に放映されたNHK 「超進化論」の第3集は「微生物」のお話し。
  取るに足らない存在にも思える微生物だが、実はそのシンプルさゆえにどんどん分裂して世代を重ね、高速で進化するスーパー生物なのだ。そんな微生物は、腸内細菌をはじめ、他の生き物にも大きな影響を与えている。さらに、微生物のパワーは、地球環境をも支えていることが明らかになってきている。知られざる微生物の本当の姿に迫る。
 
「生き物の進化史を見ると、どんな生き物の体の中にも、あらゆる環境にも、微生物はあまねく存在していて無視できない、甚大な影響を与えている。どこから手をつけていいか分からないくらいのフロンティアであると言っていい」      産業技術総合研究所 深津武馬氏

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 「ピロリ菌が、胃がんを引きおこすしくみを解明してきたラトガース大学のマーティン・ブレイザーさんは、最近になって、ピロリ菌にはアレルギーやぜんそく、食道炎などを抑える働きがあることを突き止めました。抗生物質の投与を、慎重に行うべきケースもあるかもしれないと考え始めています。

感染症医学者 マーティン・ブレイザーさん「ひとつ言えることは、古代から共に生きてきた微生物を、われわれは安易に殺してしまっているということです。われわれを助けてくれる微生物たちに、親切にならなければならないのです」

感染症医学者 マーティン・ブレイザー氏

​以上NHK のホームページより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  さて、私たちの生命維持に必要用不可欠な「微生物」ですが、新型コロナウィルス感染症によるパンデミックの影響で、人間の世界では以前にもまして「除菌・殺菌」が大流行。はたして… ?  

  ちなみに医学博士、解剖学者で東京大学名誉教授でもある養老孟子氏は、こんな警鐘を鳴らしています。

Ⅱ すべては微生物から始まった~見えないスーパーパワー超・進化論
​超進化論 第3集 

 

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​Ⅲ 除菌の話 (1)

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