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自然界の生き物や環境と暮らしに関わる色々な情報をご案内します

共育 / 子供と自然

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自然体験が脳の発育、発達と密接に関わり、特に子供の脳の発達には欠かせない…という事が言われて久しく、アウトドアブームも後押し、自然体験に関心を寄せる子育て世代や若い人たちが増えてもいるようですが、一方、IT化社会の加速する中で、暮らしの中から自然離れが拡大している現状も散見します。

 

改めて、子供の発育にとって自然体験がいかに大切なのか、について考えてみたいと思います。

 

脳の発達や加齢のメカニズムを研究し16万人の脳のMRI画像を解析・研究してきた医師・医学博士、東北大学の瀧 靖之氏は脳の発達について次のように述べています。

 

「自然のなかでの活動は、視覚、聴覚、触覚など複数の五感を同時に刺激します。脳内の神経細胞と神経細胞のつなぎ目、信号の受け渡し場所を「シナプス」と呼びますが、脳が五感からの刺激を受けると、そのシナプスから、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出させます。さまざまな五感刺激を受けるほど、神経伝達物質の放出は活性化し、シナプスが増えていきます。つまり、五感刺激によって、神経細胞間のネットワークを増やすことで脳の発達を促すのです。」

 

「私が大事だと思うことは2つあります。まず、子どもがなにかに興味をもったら、リアルな世界を体験させること。たとえば、本で魚や昆虫に興味をもったら、釣りに行ったり、昆虫探しに出かけたりして、現実の世界に存在していることを教える。バーチャルな世界とリアルな世界を結びつけることを繰り返すことで、世界がどんどん広がっていきます。多様なものが存在する自然界は、知的好奇心をのばすのに最適なんですね。

2つ目は、大人が楽しんでいる姿を見せること。人の能力の獲得はすべて模倣から始まります。親や周りの大人が熱中すれば、子どももはまっていく。自然体験をさせたいと子どもを連れてきたけど、親がスマホをいじってばかりいたら、子どもの、楽しい・おもしろいと感じる気持ちも半減しますよね」

 

「子どもは、大人が思う以上に無限の好奇心をもっています。子どもだから難しい話をすると退屈してしまうだろうと、表面的な内容でとどめると、かえってあきてしまうのが早いと思います。たとえば鳥の羽根を見つけたとします。ただ鳥の羽だね、で終わらせるのではなく、深ぼって名前を図鑑で調べてみたり、その生態を調べてみたりする。さらに周辺の環境や植生などにも興味が広がるかもしれません。きっかけはリーダーや大人が与えてもいいと思いますが、何かに気づき、夢中になると子どもは大人が背中を押さなくてもどんどん自分で探求していきます。それこそが深い学びとなり、またやりたい、もっとやってみたい、という持続性の高い活動につながるでしょう」

 

https://www.naturegame.or.jp/field-note/childcare/004844.html

("ドーパミン"大放出!脳には好奇心だ!より)

 

保育の勉強Youtubeチャンネル「しろやぎ保育書房」さんがアップしている動画にはこんなまとめがされています。少し長いですが、ご紹介します。

【最新科学が証明】 自然保育は本当に良いのか !

もうひとつ「しろやぎ保育書房」さんの動画よりご紹介

 

【自然保育】デンマーク発 森のようちえん ー自然が子どもを育むー

 

そして自然保育を実践する森のようちえんのひとつがこちら。

森で育つ、自ら育つ、子どもと大人

「教育」ではなく「共育」という考えに同感です。

 

自然を大切に、自然と「共に育つ」、人を大切に、人と「共に育つ」…子供も大人も。

「アイヌ ネノアン アイヌ(アイヌ語)」

人間らしい人間になるために。

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