スミナガシのスミちゃん
- のりぼ
- 2023年5月21日
- 読了時間: 2分
同居しているニャンコがオシッコをしてしまったので
庭に干しておいたホットカーペットに
あまり見かけない蝶々が止まっているのを
玲子さんが見つけた。




スミナガシだ !!
スミナガシは、タテハチョウ科のスミナガシ属のチョウで、和名は、黒地に青緑色を帯びた独特の翅模様が「墨流し」で作った模様に似ていることから付けられたようです。
羽を畳んでいる時のモノトーンの羽の淵の模様が、山水画のような幾何学模様で、吸水する時の赤い口吻(ストロー)と共にオシャレ。
そして羽を広げた時の角度や光の加減で現れる、なんとも美しいグラデーション !!
自然界のデザイナーのセンスの良さを感じる蝶々の一種です。
動画も撮りました。ご覧ください。
このスミナガシという蝶。境省カテゴリーに記載はないですが、生息環境に必要な雑木林の減少や、戦後間もなく国策によって植えられたスギ、ヒノキ林などの放棄に伴って里山環境が荒れ、個体数が減っています。
ちなみに千葉県のRDBでは絶滅危惧Ⅰ類に、大阪府、香川県、宮崎県のRDBでは準絶滅危惧種としています。
尚、蝶々の多くが獣糞に集まることが知られていて、ちょっと前までは糞に含まれる「ナトリウム」を摂取しているのではないか…という説が一般的でしたが、吸水行動によって得たアンモニアからアミノ酸(タンパク質)を製造して、それを交尾行動時の俊敏な飛翔に必要な筋肉組織の補修や、精子や精液タンパク質の生産に利用したり、またより多くの有核精子をつくって受精能力を高めたりと、吸水行動はオスの繁殖能力向上に大きな役割を果たしていることが広島大学大学院生物圏科学研究科の研究グループらよって明らかになりました。 またメスもアンモニアを利用して卵タンパク質を生産する能力を備えていることも判明しました。
つまり、繁殖のためにマッチョになり、さらに受精能力をあげるためだったということなのです。…んープロテイン ? 或いは赤マムシドリンクみたいな感じ ? なのでしょうか。
ですので、このスミナガシのスミちゃん(と、名づけました)も、そろそろ恋の季節を迎え、ニャンコのオシッコに反応して、訪ねてくれたのかもしれませんね。
Commentaires