100%エコハウス
- のりぼ
- 2023年5月14日
- 読了時間: 2分

チョウジザクラの葉の先に、こんなものがたくさん出来ています。
これはオトシブミという甲虫が、子育てをするために作った「ゆりかご」、揺籃(ようらん)です。

オトシブミのカップル
オトシブミとは、木の葉を巻いてゆりかごをつくる性質をもったゾウムシの総称なのですが、この揺籃はその一種「オトシブミ」或は「ナミオトシブミ」と呼ばれる甲虫が作ったものです。

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揺籃を作るのは雌だけで、春から初夏にかけて、葉にかみ傷をつくって巻き込み、この「ゆりかご」中に卵を数個生み付けます。
幼虫にとって揺籃は育つための充分な大きさがなければならないので、雌は葉の上を歩いて大きさを測定し、切る位置を決め、ちょっと触っただけではほどけないような、頑丈な茶筒のような円筒状の巻物をつくります。

人間界ではエコを謳ったエセ物件が闊歩する中、オトシブミのゆりかごは100%自然素材だけを使用したホンモノのエコ・ハウスです。
尚、オトシブミの雌が揺籃を作り始めると、同種の雄だけでなく雌や他種も飛来することがあります。 これは傷ついた植物が放つ臭いに誘引されていると考えられています。
自然界の生き物の不思議な能力のひとつです !!
(※ このことは本HP内でご紹介をしている、NHK「超進化論」の中でも触れられています)
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