「言葉は人間だけ」と決めつけない思考法 動物言語学者・鈴木俊貴
- noribo
- 4月10日
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こちらは世界中の学会から注目を集る若き生物学者、鈴木 俊貴氏のインタビュー動画。
鈴木氏の専門は動物言語学、動物行動学。
東邦大学理学部生物学科卒業、立教大学大学院理学研究科博士後期課程修了。
日本学術振興会特別研究員SPD、京都大学生態学研究センター機関研究員、東京大学大学院総合文化研究科助教、京都大学白眉センター特定助教などを経て、英・動物行動研究協会と米・動物行動学会が発行する学術誌『Animal Behaviour』の編集者なども務める。
シジュウカラ科に属する鳥類の行動研究を専門とし、特に鳴き声の意味や文法構造の解明を目指し、20年に及ぶフィールドワークにより世界で初めて動物が言葉を話すことを突き止め、動物言語学を開拓した第一人者。 文部科学大臣表彰若手科学者賞、Tinbergen Lecturer Awardなど多数、受賞している。
氏はこう語ります。
「鳥と人間では世界の見え方、物の考え方がまったく違います。そういった異なる他者を理解しようというのが動物言語学のアプローチです。これは、人間の社会でも大切なことです。世界には様々な価値観を持つ人がいますが、自分と異なる他者を尊重し、理解しようと努める。そんな心がけが、これからますます重要になるのではないでしょうか。鳥の世界がわかったら、人にもやさしくなれる。僕はそんな気がしています」
「まだ誰も知らない世界に一つ一つ気づいていくことが実は僕たちの世界を豊かにすることでもあり、僕らの世界の理解を深めることでもあるわけですよね。」
「鳥の言葉を知ってるのと知らないんだったら、知ってるほうが人生は楽しい。
これまでは人間が高度で、動物はしゃべらないから下等だと考えてきた。そういった自然観は間違ってるし、人間と動物の2つに分けるのも、ゆがんだ世界の見方だと思う。
そういうことに気がつくことができるから、鳥の研究ってただ面白いだけじゃなくて、いろいろ考えさせられる部分があった。それらを、いろんな人と共有したいなと思っています。」
「進化ってそうなってるはず。僕らは結局のところ、共通の祖先からほぼ同じスピードでいろんな生き物に進化してきたわけなんですね。そこで人間には人間の言葉が必要になって、いま話しているような言葉が進化した。シジュウカラにはシジュウカラの言葉が必要な状況で生きてるから進化してきた。各々の環境に応じて、各々の言葉が進化してる。人間には人間の言葉があるように鳥には鳥の言葉がある。それが正しい自然の見方だと思うんです。」
また鈴木氏はこのようにも述べています。
「人間はどこかで動物の言葉に耳を傾けなくなってしまった。
それで今、自然とどうやって付き合ったらいいのかちゃんと分かってない。
僕たちがもっと原始的だった時は動物たちの言葉は分かったはずなんです。
だけど僕たちは今それを失ってしまったから、もう一度その異能力を取り戻して、自然のことをちゃんと理解し観察するようなそういった世界が来たら、僕たちの生活も豊かになるんだろうし、もっと平和になれるんじゃないかと思っているんです。
筆者は、氏のメッセージに深く共感を覚えます。
そして氏の言う通り、自然の一部として生きていた昔人は両氏と同様に、鳥や獣、そして草樹木や虫たちの声が理解出来たに違いないと考え、虫送りはそのことを教えてくれる大切な場であると考えています。




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