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近い将来、地球上から100万種の生物がいなくなる?「生物多様性」が必要な理由

  • noribo
  • 2024年6月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年7月13日

ニューヨークに拠点を置く経済メディア "Business Insider "の

日本版サイト Business InsiderJapan 2024年6月28日の記事より。

ビジネスの最前線でも生物多様性保全のために人間の価値観の変革の重要性が求められいます。 

虫送りの背景とも関わる大切な話。以下引用します。



地球の環境問題の解決に向けて優れた研究をした人·組織に贈られる国際賞「2024年(第33回)ブループラネット賞」(主催·旭硝子財団)を受賞することが2024年6月に決定した、生物多様性の動向を科学的に評価する政府間組織、IPBES(イプベス)事務局長のアン·ラリゴーデリー博士へのインタビューで博士は以下のように警鐘を鳴らしている。

「現状を放置し続けると、地球上の全動植物の8分の1ほどにあたる約100万種が、数十年以内に絶滅する可能性があります。私たち人間は、生活に必要な食料や水、清浄な空気などを、健全な自然生態系に頼って生きています。

それほど大切な自然であるにもかかわらず、自然からの恩恵の多くは過去50年間、減り続けているのです」

その生物多様性の損失は、当然、私たちが暮らす地球の生態系の機能にも既に大きなダメージを与えています。農作物を育てるために欠かせない動物による授粉、疾患や感染症の予防、土壌や淡水の維持など……自然界の調整機能は生物多様性に依存していますが、それらの機能は人間の活動によって著しく損なわれています。

IPBESは2022年に『自然の多様な価値と価値評価の方法論に関する評価報告書』を発表していますが、その報告書では "人びとが生物多様性を過小評価しがちな現状が報告され、自然から得られる短期的な経済価値や市場関連の価値ばかりを優先し、自然が人びとにもたらす非市場的・長期的な貢献を見落としているというメッセージを発信しました。

博士は「今の世の中は“Living from Nature  / 食料や生活用品など、人が生活を営み、必要とし、望むものを提供する源泉である自然の力を重視する) "に偏り過ぎている」・・・つまり人間の都合のために自然から一方的に搾取し続けている。と警告し、更にこう述べています。

 

「かつて日本を訪れたとき、大木のまわりに太い縄を巻き、木そのものの存在に特別な価値を認めている姿に感銘を受けました。

それは国の天然記念物でしたが、これこそ人が自然の中に市場価値とは異なる価値を見出している象徴的な事例であり、自然の非物質的な価値を認める“Living as Nature / 自然界を自分自身の肉体的、精神的、そして霊的な一部と見なす。”そのものだと感じました。

そういった価値観をもっと大切にしていくべきだと思っています」

​インタビューを行った記者は "生物多様性を保全・回復するためには、今すぐにでも私たちは価値観を変え、社会のあり方そのものを変えていかなければならないことは明らかだ。"と結んでいます。

人間に都合の悪いきものたちもその多様性を支える大切な生命。​​

虫送り行事とは本来「Living as Nature / 自然界を自分自身の肉体的、精神的、そして霊的な一部と見なす。」ことに気づくための一つの大切な行事であると考えます。

そしてこの行事が「価値観を変え、社会のあり方そのものを変えていかなければならないこと」への気づきの一助となることを願っています。(筆者 / noribo)​​​​​

 
 
 

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